生きているうちに

2月27日土曜日AM11:00
南薩につき、向かったのは薩摩湖。幼い頃、何度も両親と釣りに来た場所です。

 

私の記憶によると、観光地として結構賑やかで、土産物屋が並び、湖にはスワンボートが浮かび、釣りを楽しむ人もちらほら。

 

地図と昔の記憶を頼りに向かいましたが、気づかず通り過ぎてしまった。

 

余りにも様子が違いすぎる!!

 

引き返して車を降り、周囲を歩いてみました。 
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 この橋には記憶がある。いつもこの橋を渡って釣り場へ行っていた。橋の右側の小屋が昔の土産物屋だった場所かな???ちらっとスワンも見える。

 

 間違いない。ここは薩摩湖だ。しかし、立ち入り禁止になっていて中には入れない。

 

昔のままの様子といえば
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釣り客がちらほらといる事ぐらい。

 

それでも沢山の思い出が詰まったこの薩摩湖。平日は、仕事に飲み事に麻雀にと非常に忙しかった親父でしたが、日曜日だけは必ず私を遊びに、特に釣りに連れて行ってくれた。一人っ子の私と、時には兄弟のように遊んでくれた。そんな親父が大好きで誇りだった。
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この薩摩湖で釣ったブルーギル。この写真は一人で釣り上げた初めての魚だったと記憶している。すっかり寂れてしまった薩摩湖でしたが、ここに私の少年時代がありました。

  

次に向かったのは吹上浜。鹿児島県西部、東シナ海に面する砂浜で、その長さは南北47kmにおよび日本一の長さを誇り、日本の三大砂丘の一つです。両親や親戚といつも潮干狩りに来ていました

 

しかし47kmもある吹上浜。さすがに当時どの辺に行ってたのかなんて判りません。適当にキャンプ場の方に向かって松林を抜けると、そこには何となく見覚えのあるような無いような景色があった。

 

偶然にも30年前と同じ場所に来た!かもしれない。

 

海岸沿いにはこんな看板が沢山
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朝鮮半島はすぐそこですからね。

 

こんなのもありました
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昔からこんなに物騒だったんでしょうか?

車を防風林に停め、砂浜に向かう。そして、歩くたびに確信に変わる。
間違いない!ここだ!昔両親と歩いた場所だ!

北方へ延々と続く砂浜
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どこまでも遠浅な海
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南方へも延々と続く砂浜
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とても好きだった。ここに貝掘りに来るのが。いつもバケツ一杯のアサリやハマグリ、赤貝を獲って帰っていた。ここの貝は砂抜きしなくても食べれるとお袋がいつも言ってた。
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今でも沢山獲れるのでしょう。沢山の貝殻が散らばっていました。

 

干潮の間は貝掘りをして、潮が満ちたらお袋の握り飯を食べた。
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 ちょうどこんな松林にシートを広げて

 

今でもお袋の握り飯は大好きだ。
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 このころと全く同じ味がするから。

 

昔と変わらない吹上浜の景色。ここにも私の少年時代があった。


昔を懐かしみながら、少年時代に両親にしてもらった事、教えてもらった事、言われた事、そして嬉しかった事、悲しかった事、全ては私に対する愛情であった事を思い返しながら、一つずつ思い出し、拾い集めて、、、
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そうしたらもっと両親に優しく出来るかな。死んでからでは遅いから。
 
「生きているうちに」
PM1:00を過ぎ、朝から何にも食べてないことに気付き、吹上浜を後にした。。。